はじめに、内外価格差を定義しておく。 内外価格差とは、同一の商品(あるいは商品群)を国内および国外で購入し た場合の価格の差であり、通常、価格調査時点の為替レートを用いて換算 した価格によって比較される。
このため、内外価格差は、通常、以下の式で表される。
あるいは、「購買力平価=日本での価格(円)/海外での価格(現地通貨)」 の式を用いて、 内外価格差(比)= 為替レート(円/現地通貨)購買力平価(円/現地通貨) となる。
例えば 、今、東京でゴルフクラブの価格が1本30000円であり、同じ品質 のものがロンドンでは1本100ポンドで買えるとする。このとき、東京にお ける30000円とロンドンにおける100ポンドは、ゴルフクラブに対する 購買力としては等しいといえる。この関係から、円とポンドの換算率が 300円/ポンドであるならば、両都市におけるゴルフクラブの価格は等しくなり、 これが購買力平価となる。
このとき、為替レートが150円/ポンドであるならば、上の式より
内外価格差(比)は300(円/ポンド)/150(円/ポンド)より2(倍)となる。