本稿では、日本の情報システムがどのようなプロセスを経て発展してきたか、 そしてインターネットの発達に伴い金融業はどのように変化する可能性がでて きているか、といった記述に力を入れた。この結果、電子マネーも持つさまざ まなインプリケーションも論点の指摘(第3章3・2・1)にとどまった。また、 (1)日本の金融情報システムの国際的な位置付け、(2)効率化の計量的分 析や指標の開発、(3)銀行業の今後の基調となると思われる[3] 「資産売却」と情報技術革新の関連に対する立ちいった考察、などの問題につ いて分析することもできなかった。これらは、今後の課題としてますます研究 に励みたい。 以上