二次オンでは、一次オンでの残された課題であった”科目間の連動処理”を達成するの みならず、一次オンでの主たる目標である事務効率化と省力化をより進展させた。
この第二次オンでの最大の特徴は、本支店別に法人・個人の顧客の情報を管理 するCIF(顧客情報ファイル)を 導入したことである。このCIFにより、預金・為替・融資などの主要業務の 各元帳ファイルの結合が可能となり、主要な科目間での連動処理が実現するこ ととなった。
また、営業店ではOTMにより、窓口出納業務と後方記述事務を一人で行えるようになったため、よ り有効な人員配置が可能となり、生産性向上を図ることができた。 さらに、普通預金口座と定期預金口座を結合した総合口座が開発されたり、AT M(現金自動受払い機)などが新たに導入され、普及されていった。
1973年には銀行間の為替オンラインシステムとして「全国銀行データ通信 システム」(全銀システム)が創設され、全銀システムに参加している金融機 関間で銀行間決済のエレクトロニクス化が進められた。また、銀行間のオンラインCD の提携もこの期間に始まった。
このように、「機能サービス強化」を目的に主要勘定の連動処理のシステム化や 銀行間のネットワーク化が実現された。