認証局の役割には、証明書の発行の他、証明書の失効、公開、保管、更にはポ リシーの作成、認定などがある。では本人認証に結びつく「登録」という行為 はどのような機関が行うのだろうか。ここで「登録局」(Registration Authority=RA、あるいは主体認証局)という概念が登場する。認証局をめぐる議論では、登録局の役割を認証局の中に含めて いるものが多いが、ここでは分けて考える。(ただし登録局と認証局を同一主 体が兼ねる場合もありうる。)登録局は登録を申請した人間が間違いなく本人 であり、登録局の要求する認証条件を充足しているかどうかを確認した後、認 証局へ証明書の発行を依頼する。登録局は本人確認の他、クレジットカードに よるサービス等何らかの権限付与を行う。よって登録局はそういった権限付与 を行っている自治体やカード会社・銀行が、認証局には高度な情報技術や設備 あるいは暗号等の技術が要求されるので、システムインテグレーターやコンピューターベンダーなどがそ の役割を担うだろう、といわれている。