通貨危機発生の予測可能性および予防可能性に関する考察




目次



  1. はじめに
  2. 基本的な2つの通貨危機発生モデル
    1. ファンダメンタルズに基づく通貨危機モデル
    2. 自己実現的通貨危機モデル
  3. 双子の危機
    1. 金融危機が引き起こす通貨危機
    2. 通貨危機が引き起こす金融危機
    3. 世界利子率の変動による双子の危機発生モデル
  4. 伝染効果
    1. 第一世代モデルによる伝染の説明
    2. 第二世代モデルによる伝染の説明
    3. 金融パニックと流動性危機による伝染の説明
  5. なぜ危機は予測されなかったのか
    1. 市場が危機を認識できなかった理由
    2. 群衆行動(Herding)
    3. 課題:通貨危機の予測可能性について
    4. 危機発生の引き金
  6. 東アジアへの大量資本流入の原因
    1. 国内経済政策に対する信頼感
    2. モラルハザード
    3. 性急な金融緩和
    4. 外生的要因
    5. 事実上のドル固定相場制
    6. まとめ
  7. タイの金融システムの構造問題
    1. モラルハザード
    2. 政府、企業、金融部門に存在する密接で不透明な関係
    3. 公的政策:金融規制の未熟性
  8. 急激な短期資本流入圧力にどう対応するか
    1. 資本取引規制
    2. 財政引き締め政策
    3. 不胎化政策
    4. 貸し出し規制
    5. 資金調達規制
    6. 為替切り上げ容認政策
    7. 金融緩和政策
    8. 国内輸出部門に対する補助金制度
    9. 望ましい政策対応とは
  9. 固定為替相場制に関する諸問題
    1. 発展途上国が固定相場制を採用する理由
    2. 固定相場制が機能する条件
  10. 東アジア通貨危機の教訓と今後の課題



論文の本文へ







岡部光明のホームページ
SFCのホームページ