貯蓄の世代間移転および国際的移転に関する研究




目次



第一部:「公的年金改革の論点と改革思案:人口高齢化にどう対応するか」
  1. はじめに
  2. 公的年金の存在理由
    1. 将来の不確実性の問題
    2. 政府の父権的役割
    3. 所得再分配機能の是非
  3. 不確実性に対する積立方式と賦課方式の違い
    1. 「社会保険パラドックス」の限界
    2. 将来の不確実性に対する積立方式の限界
  4. 人口高齢化と年金財政の見通し
    1. 人口高齢化の見通し
    2. 厚生年金の成熟度
    3. 年金財政収支の動向
  5. 今後の公的年金制度のありかた
    1. 政策提言
    2. 積立方式移行時の問題点
    3. 積立方式以降の条件
  6. 補論:海外の年金制度と年金改革

第二部:「国内貯蓄と国内投資の関係について:資本取引のグローバル化はそれを希薄化させているか」

  1. はじめに
  2. 長期的に見た投資と貯蓄の相関関係
    1. 資本の国際的流動性の含意とその尺度
    2. Feldstrein and Horioka(1980)による実証分析
      1. 分析枠組みと利用データ
      2. 基本的な結論
      3. 貯蓄率の内生化による分析
      4. Feldstein and Horioka(1980)の結論
    3. まとめ: FHの実証分析の限界と問題点
  3. Feldstein-Horiokaの結論の再考察:4つの要因
    1. 為替リスクの影響
      1. 国内データを用いた分析
      2. 欧州通貨国参加国と悲惨過酷との比較分析
      3. むすび
    2. 世界経済への影響力と資本の流動性の関係
      1. 大国と小国を区別しての相関分析
      2. むすび
    3. 経常収支と貯蓄の関係についての再考
      1. 経常収支と貯蓄の関係
      2. 民間貯蓄と民間投資との相関分析
      3. 政策の効果
      4. むすび
    4. 貯蓄と投資の両方へ影響を与える要因の可能性について
      1. 投資と貯蓄に共通な要因
      2. むすび
    5. まとめ
  4. 投資家の選択行動:なぜホームバイアスがかかるのか
    1. 投資選択への影響:政府の行動
      1. 税制の効果
      2. 取引コストの効果
    2. 投資選択への影響:情報の非対称性による影響
    3. まとめ
  5. 結論
    1. 政策提言:資本の国際的移動性の意味と政策のあり方
    2. 結論



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