岡部研究会「研究論文概要集」(1998年度秋学期) について
岡部研究会では、参加メンバーが学期中に執筆したすべての研究論文の「概要」を一冊にとりまとめ、1998年度春学期に初めて刊行しました。本書は、1998年度秋学期のものであり、第2号に該当するものです。
このように刊行物のかたちにするのは、各研究の成果の要点を記録しておくことに意味があるほか、研究テーマとして多様な視点があることを実例で示すことによって、今後議論の糸口を見つけるヒントになることを期待したためです。個々の論文に対する問い合わせは、直接執筆者に対して行ってください(電子メールアドレスは各人の名前のあとの記号@sfc.keio.ac.jp です)。
今学期の研究会テーマは、前学期と同様、研究会1は「金融研究:情報化の進展と金融業」、研究会2は「日本経済研究:変貌する日本経済と政策課題」でした。作成された論文は、研究会1では 7 編(共同執筆を含む)、研究会2では 15 編でした。
なお、これらのうち最優秀と認められたもの(各研究会1編、計2編)は、従来どおり、その論文全体が単独刊行物として湘南藤沢学会より刊行される予定です。
1999年1月 総合政策学部 岡部光明
目 次
研究会1
日本の金融構造についての今後の展望(綱澤陽一郎) ----------1
わが国における電子マネーの現状と将来像(赤平英明・高谷 淳)----- 2
次世代金融機関像(大橋健一)-----------------------3
通貨危機発生の予測可能性および予防可能性に関する考察(岡部 貴士)---4
格付け機関の機能と今後の課題(高橋美幸)--------------- 5
日本の金融業は衰退産業か?(山内賢太郎・後藤善行) ----------6
銀行のインターネット利用による資産運用商品取引(箱田雅之)------ 7
研究会2
誰もが安心して生きられる福祉コミュニティの創造(大畑 博美) ----- 8
対内直接投資の研究(北村 由紀子)-------------------9
情報化投資は日本経済を変えるか?(都澤 総明)-------------10
アジア共生時代下における日本(福嶌 卓也)---------------11
財務諸表からみる日本企業の環境変化への対応(高橋 健志)--------12
証券化は企業に何をもたらすのか(大八木 香織)-------------13
財政赤字問題に関する考察(菊池啓吾)----------------- 14
アジア経済の持続可能な成長に向けた構造調整主義政策(久米 兵衛)----15
選挙は景気を左右できるか(斎藤祐佳子)---------------- 16
対日直接投資の労働コスト要因による産業別分析(篠田陽子)------- 17
ASEANにおける日本企業生存への道(久光 威典)------------ 18
日本における「規制緩和」の経済効果を定量的に測る(丸山 瑞穂)-----19
外国人労働者問題についての考察(脇田 圭吾)--------------20
市場による銀行監視機能は有効か(大島 嘉友)--------------21
日本経済:低成長と生産性(後藤善行)----------------- 22