概論



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概論

本章では、序論でも述べたように金融システムへのインプット部分について述 べていきたい。どのような情報技術の適用が戦後わが国の金融システムで起こっ てきたのか、また、今後どのような方向へと向かっているのかについて触れた い。
わが国における金融機関のシステム化は、昭和30年代までパンチカードシステ ムや紙テープによる会計処理などの部分的なオフラインシステムで展開された きた。その後、日本経済の好調なパフォーマンスや通信・情報処理分野におけ る技術革新を背景に、オンラインシステムの時代を迎えることになる。 わが国金融の情報システム化は図1からわかるように「第一次オンラインシス テム」、「第二次オンラインシステム」、「第三次オンラインシステム」に分 類することができる。

昭和40年代から始まる第一次オンラインシステムでは、省力化・事務効率化 を目的とした単科目処理のシステム化を行ない、''勘定系のオンライン化'' [4]を中心としたものである。

昭和50年代の第二次オンラインシステムは、システムによる「機能サービス強化」 を目的に主要勘定の単科目処理から連動処理のシステム化への進歩や銀行間の ネットワーク化を行なった。

そして、昭和60年代からの第三次オンラインシステムでは、(1)勘定系シ ステムの再構築、(2)対外接続系システムのレベルアップ、(3)資金証券 系システムの充実、(4)国際系システムの充実、(5)事務系システムの充 実、(6)情報系システムの充実が図られた。

そして、第三次オンラインシステムがほぼ全機関で稼働を迎えた現在、金融機 関等の一部においては、いわゆるポスト第三次オンラインシステムへの取り組 みが開始されている。

以上のような流れで、日本の金融情報システムは整備されてきた。以下では、 より詳しく、どのような背景で、どのような情報システムが構築されてきた 見ていきたい。



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Hidefumi Watanabe
Sat Jan 6 19:31:05 JST 1996