情報系システム
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情報系システムとは、勘定系以外の各種業務をサポートするために、主として
データの加工、分析や管理資料の提供を行なうシステムである。具体的には勘
定系など他のシステムで発生した取引実績に関連する諸データ、経費や人事な
どの銀行内部の各種データ、銀行外からのデータを本部情報系、営業支援・渉
外支援システムなどのデータベースに蓄積し、管理を行なっている。
三次オン構築の主要な目的の一つは、情報系システムの充実であった。
その背景には、金融自由化の進展に伴い、
- 金融機関経営のうえでの収益管理および信用リスクや金利リスクに対するリスク
管理の重要性増大
- 業態間を含む競争激化のなかでの、他行との差別化を可能とする営業推進
体制充実の必要性
などがあげられる。
しかし、構築されたシステムの多くは本部にデータベースを持ち、本部からの配信
を主としたシステム構成であったため、金融自由化の進展した現在においては、
- 配信による情報は画一的で営業店の細かなニーズを満たせない
- 営業店側からは情報を自由に扱えない
- 営業店からの情報入力ができず営業店独自のデータベースとして活用できない
など充分に情報システムが活用されていないという問題が発生している。
激しく金融環境が変化している現状では、情報の有効活用こそが大前提であり、
そのためには変化に充分対応できるアーキテクチャーが求められる。
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Hidefumi Watanabe
Sat Jan 6 19:31:05 JST 1996